怠惰から生み出された日々の戯言

Kiw@net(閉鎖中)管理人が、ダラダラと書きたい時に書くブログ

考察 - JR福知山線(宝塚線)脱線転覆事故

一体何故、あのような大事故が起こってしまったのか?

様々な要因を自分なりに解析してみました。

スピードの出し過ぎ?

これはJR西日本が明らかにした情報ですが、脱線した207系は前4両・後3両で構成されたいる為

前から5両目、つまり後3両の先頭車両には本来先頭車両にしかない車両モニター*1が設置されており

←尼崎   塚口・伊丹→

 □□□□ ■□□

 ↑↑↑↑ ↑

 脱線車両 └この位置に車両モニター有

JR西日本がそれを解析したところ、予想通り100km/h超のスピードでカーブに突入しているのが明らかになった。
だがスピードが100km/h出ていたとしても、人間が沢山乗っている電車はR300のカーブでは脱線する事が出来ない。

つまりスピードだけが要因ではないという事だ。

置き石

電車が脱線する数m前に断続的に見られた石の粉砕痕だが

これはまだ置き石なのか、また脱線した際にバラストを巻き上げたのかはまだ不明で

もしバラストならばその直前から脱線している可能性も否定は出来ない。

車両故障

最初はこれが一番疑わしかった点であります。

それは前の停車駅(快速運転の)である伊丹駅において約40mのオーバーランをした関係で

オーバーランの原因がブレーキ不良によるものかとも思われましたが

この後、普通に伊丹駅にバックして戻っている事もあり

副要因としては考えにくいと思われます。

脱線直前の急ブレーキ?

これが一番の副要因かもしれません。

電車は急ブレーキを掛けると車輪がロックされてしまい、回転がストップしたまま進む滑走を起こし

これがカーブに差し掛かった際、車輪にあるフランジ*2の領域を超える競り(乗り)上がり現象*3が発生する為

耐えられなくなった車体が浮上し、そのスピードを維持したまま先頭車両はマンションへ突入してしまった模様。

乗客の証言からも電車が浮きながら走っていたのは事実らしいですが。

ただし急ブレーキも使う場所さえ間違えていなければ大惨事を防ぐ効果もあります。

今回の場合は制限超過速度に加えての急カーブに急ブレーキという複合要因が

昨日の悲惨な事故を生み出してしまったと思われます。

運転士の技術力が未熟なのも確かですが、電車の車両精度などの教授が確かだったかも

これから調べる要点になりそうです。

今現在、89人の方がお亡くなりになられております。

昨日に引き続き、亡くなられた皆様のご冥福をお祈りすると共に

一刻も早いJR西日本側の謝罪と原因究明を待っています。

*1:車両モニター:電車の加速・減速等の時間記録などがされる装置

*2:フランジ:車輪の内側にあるレールとの摩擦域、これが無ければ電車はすぐにでも脱線してしまう

*3:競り(乗り)上がり現象:カーブ中のレールへの摩擦力が超過する事による横方への力が上方へ逃げていく現象