160人。
これは1960年に実際にあった国鉄常磐線三河島事故の死亡者数である。
この事故はまだ通信技術などが未発達の為に起こった事故でありました。
しかし、これだけ近代化が進んだ鉄道社会でとんでもない事故が発生してしまった。
つい先日(3月29日)には土佐くろしお鉄道が車両故障による終点駅通過突入事故があったばかりだというのに。。。
原因は幾つかあると、JR西日本側の見解。
運転士は伊丹駅での遅れを回復しようとする試みは勿論あった訳で
ダイヤ回復運転を行ったのは今のJRでは当然ですが、それはあくまでも基準に定められた速度範囲内での事。
事故現場のR300(半径300mのカーブの傾き)はきつい方ではあるが、その程度のカーブは幾らでもある。
勿論それらは今まで普通に走られてきたのである、制限速度を必ず守って。。。
制限速度がもし守られていたとして、置き石等で脱線転覆したならば
あのようにマンションに喰い込んで、ぺしゃんこになるという状況は無かったはずだ。
問題はやはり、乗っていた乗客ですら『普段より電車が速い』というスピード。
皆さんは普通に電車に乗っていて『今日はいつもより早いなァ〜』と感じるだろうか?
恐らくだが10〜15km/h程度位ではなかなか気付かない。
憶測ではあるがやはり制限速度の70km/hよりも遥かに高い100km/h近くは出ていただろう。
それに加えて、扮石痕があると発表がありこれも脱線の要因になったかもしれない。
乗客の証言などによれば非常制動がカーブ手前で掛かっていたという事なのだが
これがもし本当だとすれば、脱線の一番の要因になりうるでしょう。
なぜなら非常制動を掛けた車輪は回転が止まり、滑走した状態を保つのですが
カーブにさしかかった場合、通常ならば摩擦などによって脱輪を防げるようになっているのだが
車輪の回転が止まっている為に上に働く力が上回り、脱線、転覆、大事故に繋がったのではと考えられる。
約1割、これが今現在の207系1編成の死者数である。
JR西日本のダイヤに関する見直しは勿論の事、人員についてもう少し考えてほしいところだ。
亡くなられてしまった方々の苦痛や悲しみを痛切に感じながらご冥福をお祈りしたいと思います。
同い年の方とかが亡くなられてるのを見ると、やるせなくなってしまう。。。